日本では、山梨県、群馬県、新潟県が主産地で、現在全国に千ヶ所以上の栽培農家があり、一軒で 1,000 ~ 5,000 本前後を栽培しています。収穫時期は夏から秋にかけての緑の濃い時です。大きく分厚い葉が好ましいとされ、農薬は一切使用する必要が無いようです。
中国での高い評価に加え、1930年に日本人が発表したフラボノイド(イチョウ葉の主成分)に関する発表をきっかけに、ヨーロッパでもイチョウ葉エキスが注目されるようになりました。特に生薬に対する伝統と理解が深いドイツとフランスでは研究が進められ、1966年、ドイツのシュワーベ社の製品が初めて「医薬品」として認可を受けています。一方、アメリカやイギリス、日本では漢方薬に対する理解が十分でないため医薬品としての認可は下りていませんが、アメリカでは様々な老化現象、循環系障害に役立つ民間薬として活用されています。
イチョウ葉の成分は、動物が体内で作り出すことができないフラボノイドと、フラボノイドが結合した二重フラボン、更にギンコライドが含まれており、身近でありながら力強く健康をサポートする植物として、注目を浴びています。 |